日本の職人vs海外の職人

こちらもよくある質問です。

 

やっぱり職人は日本人の方が良い?」

 

これは企業様個人のお客様からもよく聞かれます。

 

どっちがレベル高い?

私たちの会社では主に東南アジアで商品を製作しています。

 

結論からいいますと。

 

私が感じるところでは基本的な技術レベルはそれほど変わりません

 

「へっ!?」っと思われる方もいらっしゃると思います。

 

お互いに得意とする技術の分野がありますが、そのあたりは今は置いておきます。

 

確かに「日本人の職人さん最強説」はありますよね。

 

決して最強説は間違いではありません。

 

日本人の場合、基本的な技術特殊技術を持っている場合が多いのです。

 

一言で言いますと「こだわりの強さ。丁寧さ。」への思いは日本人の職人さんは強いです。

 

感覚的に言いますと、テレビなどで職人さんを見て「そこまでするの!?こだわりがすごい、、」っという感想をもった事があると思います。

 

そういった職人さんは日本には海外に比べて多くいます

 

こちらで比較させて頂くのはそういった1つのものを時間をかけて作る特殊な職人さんではなく

 

生産量を多く扱いながらも、しっかりと作っている職人さんのレベル」をくらべさせて頂いています。

 

超ハイブランドでも1つのデザインで数百個~数千個作ることがあります。

修理の技術は圧倒的に日本の職人さん

少し話しは変わって修理の話をします。

 

修理の技術」は日本の職人さんが飛びぬけてうまいです。

 

海外ブランドの修理を正規店でお願いするよりも、町の修理屋さんの方が正確に修理してくれる事が多々あります。

 

しかも、早い

 

海外ブランド正規店の場合、正規店→海外の工場→正規店っとなりますので数ヶ月かかります。

 

しかし、デメリットもあります。

 

正規店以外で修理してしまうと高く売れない場合があります。

 

純正の部品を使わない場合、ブランド品としての価値が下がってしまうのです。

海外の職人のレベルの高さ。

話はもどりまして、海外の職人さんも製作技術レベルが高いのです。

 

例えば、中国の商品は質が悪いと言われますが、

 

中国人やアジア人に作らせている有名なハイブランドは沢山あります

 

こういった事情は皆さんもよくご存知かと思います。

 

ブランド名のタグを付け替えるだけで、1万円の商品が20万円に化けることは有名ですよね。

 

誰が作ったか分からないくらい海外の職人も技術レベルは非常に高いのです。

 

某有名ハイブランドでは、もはや「Made in Italy by Chinese」なんて言葉もあります。

 

熟練された職人は海外にも沢山いる。

日本のサイトでよく聞かれる言葉で

 

長年の経験により熟練された職人

 

っと言われていますが、弊社が製作している国では

 

12歳くらいから職人をしている方もいます。

 

40歳にして「職人歴28年目」などという方もザラにいます。

 

なんで海外商品に問題があるの?

ではなぜ海外、技術レベルは高いのに商品に問題が多いのか。

 

労働環境管理体制に問題があります。

 

海外の職人さんの労働環境(写真あり)

例えば、

 

月の休みが全く無いなんてこともあります。

 

2ヶ月ぶりに休んだ。」なんて事も聞きます。

 

1日の労働時間も朝7時から翌日までなんて事もあります。

 

お給料も平均給与から半分ちかく下回っていることもあります。

 

実際に見た現場の写真です。

 

 

若い人はこの机の下で寝泊りをしている人もいました。

 

「手抜き。」

すごい重労働の上、作業ノルマもすごく多い。

 

なのに給料が上がらない

 

そして、周りよりお給料が少ない

 

そうなると、何が起こるか。

 

手抜き」です。

 

できるのに、やらない。」という現象が次第に広がっていきます

 

「検品」という重要な作業ですら「やらない」という事に。

 

実際に起こっている事件

先進国の人たちがアジア圏に工場を作り、

 

その「やらない」事に対してスタッフに暴力をふるう事件もあります。

 

私からしたら「やらない」っというより「もうやりたくない」っという感じですよね。

 

こんな事件もありました。

 

某有名ブランドの商品の中に「HELP」と書かれた紙が入っていたのです。

 

その紙は工場で働いている労働者が商品の中に入れたのです。

 

それほどに労働環境が悪い工場もあります。

 

関する記事を探していたのですが、削除されています。すみません。

 

良い労働環境を用意してみた。

そこで、私たちの会社では過酷な労働環境に置かれている職人さんをスカウトし、

 

しっかりとした労働環境を用意しました

 

平均給与の倍近いお給料

 

休みは週に2日以上

 

さらに住む所の用意

 

そして、無茶な量を無茶な期間で作りなさい。という職人さんの身を削るようなオーダーは全て断りました。

 

そうしたら、

 

この小銭入れが、

 

before

 

こうなりました。

 

after

 

これ同じ人が作っています。

 

もともと技術はあるんですが、

 

できるけど、やらなかった。」というだけです。

 

日本の職人さんに「この商品をこの品質と価格で作ってくれませんか?」っと聞くと無理だと言われます(笑)

 

日本の職人さんをオススメする理由

海外の商品は品質が高い、価格が安いのに日本の会社をオススメする理由。

 

一言でいうとアフターサービスです

 

特に「返品対応」と「リペア(修理)」をしてくれるかどうか。

 

弊社のように海外で製作をしているのに関わらず、無料で返品サービスとリペアサービスをしている会社はほとんどありません

 

自慢ではなく、ここまでしないと小さなブランドは安心を与えることができないのです

 

弊社では海外送料すらも負担してるので、赤字のときがあります(泣)

 

海外で生産していると、輸送コストがかなり高いんです。財布1つの送料は往復で1万円近くすることも。。

 

しかし、日本で製作し販売している会社の場合、アフターサービスについてコンタクトがとりやすく、問題解決にも早く動いてくれます

 

なぜならば、日本に工場があるからです。

ミスは起こります。

なぜアフターサービスをオススメしているかと言いますと、ミスはどうしても起きます。

 

お客様には本当に申し訳ございませんが。

 

本当に年に数回、不良品を送ってしまう場合もあります。

 

開封時に気づいていただければ一番いいのですが、少し時間が経ってから気づかれる方もいます。

 

その場合でも、数日たった後でもアフターケアをしてくれる会社は日本の会社の方が多いです

 

当たり前のことですが、当たり前にしてくれることがなかなか意外と少ないのです。

 

まとめ

  • 海外の職人さんもレベルが高い。
  • 海外の商品に問題があるのは環境にある。
  • 高い買い物にはアフターサービスに注目。
  • 問題が起きたときは日本の方が安心。

海外産の場合でもアフターケアが充実していることもあるので、アフターケアについてしっかりと確認して下さい。